自動車部品の金型を製造していた当社が初めて餃子製造機を開発したのは今から30年前、ある餃子店からの、「餃子もオートメーションで効率的に作れないだろうか」という相談がきっかけでした。
金属板を自在に曲げるプレスのノウハウがあった当社といえ、薄い餃子の皮に柔らかい具を包み、かたちを整えていくのは失敗と挑戦の連続でした。しかし、この時に培った不屈の技術が、やがて1時間に1万個の製造を可能にした全自動餃子製造機T-16や、卓上サイズのTOA小型餃子製造機「餃子革命」に結実したのです。
また、もうひとつの当社の強みは、日本全国の餃子職人がこだわり抜いて作った餃子を、大きさ、形、具の量や皮の厚さに至るまで、正確に再現する技術です。お客様が大切に磨き込んできた味を受け継ぐ、弟子のような存在であるともいえるでしょう。
代表取締役社長 請井 正
そのため、私たちは常にお客様と同じ想いで餃子に向き合い、ニーズを捉え、的確に対応する能力が求められてきました。その想いが結実したのが、当社のもうひとつの顔である工場併設の餃子専門店「浜太郎」です。
当社は今、ハードウェアを創造する製造業としては、中国を中心に大きく海外ビジネスを展開しようとしています。また、アンテナショップ「浜太郎」の成功により、製造した餃子を消費者に届ける手法を提供することで、お客様の「餃子ビジネス」の成功を後押しするソリューション事業も、当社の新たな強みとして軌道に乗っています。
しかし、その根底に流れる「お客様の求めるものに、困難を恐れずに立ち向かう」姿勢には、一点の揺らぎもありません。それは技術職でも営業職でも事務職でも変わらないことです。
自分に求められているものを正しく見極め、その実現に向けて真摯に取り組む。東亜工業は、その姿勢さえあればどんな困難も報われる職場です。誰かの笑顔のために頑張れる、そんな人材に期待しています。